窓際の席で授業を受ける女子高生

メンヘラ叩いたり「うつ病は甘え」と言う人は間違っている

最近うつ病のことばっかり書いてる気がするけど、一つ言いたいことがある。「メンヘラ叩いたり”うつ病は甘え”と言う人は間違っている」ということだ。

「うつ病の勉強不足?別に鬱のこと勉強するつもりなんてないから。」という人はスルーしてくれればいい。だけどそんな人は決して「うつ病は甘え」なんて言っちゃいけない。よく知りもしないことを批判するのはあまりにも無責任だからだ。僕は別に「うつは甘えだ、という意見は絶対に間違っている!異論は認めない!」なんて幼稚なことを言っているわけではなくて、批判するのであれば勉強してからしよう、ということだ。

そう思ったきっかけは、先日読んだ以下の記事。

「 ウツは甘え 」って言う人がいるじゃない?
でも、それは間違っている、ウツは精神病であり脳の病気なの!
って反論があるじゃない。 
どっちが正しいか? それは置いときましょう。
今回は「 甘え 」と発言した、その言葉の意味について考えるよ

(中略)

最後に、僕の意見として
うつは甘えなんではないでしょうか。

うつは甘えって言うのは間違っているって話の先

(中略)とした間の部分にはこの人が「甘え」と定義していることが書いてある。そして最終的に「そういう意味でも甘えというのは誰もが持っていて鬱もその一つだ」と言っているのだ。

言いたいことは分かる。鬱ではない人がその症状を理解できるはずがないからそう考えてしまうのは当然だ。だけどはっきり言って、甘えているだけの人とうつ病患者は全く別

鬱という病気は「ただ気分が落ち込んでいるだけの人」と区別をつけづらいもの。そのためうつ病にかかっている本人でさえ「ただ気分が滅入っているだけだ」と思ってしまいやすいため、自分が鬱だと自覚するまでがとても長い病気だ。さらに鬱ではないのに「鬱なんです」と言って甘える人も中にはいるのかもしれない。このように見分け辛いからこそ。周りの人間は軽率な発言を慎んで、本当に鬱で苦しんでいる人を追い込んでしまうことがないように注意しなければいけないのではないだろうか?

「うつは甘えって言うのは間違っているって話の先」と言っているが、「話の先に行く一つ前の部分をもっとよく知るべき」だと思う。

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うつは甘えではなく病気だ

こうして僕は前述の記事を書かれた筆者を批判するようなことを言っているが、恥ずかしながら以前まで僕も同じように「うつは甘えだ」などと思っていた。「そんなの気合で乗り切れ!」みたいな。

だけど僕の考えは180度変わった。僕は現在身近にいる大切な人が鬱だ。というよりもその大切な人が鬱だということを後から知った。そしてそれから鬱という病気の症状を目の当たりにし、鬱についてひたすら調べたり考えたりすることが日常的なことになった。そして今、鬱が甘えだとは全く思わなくなった。

とりあえずこの動画見て。

というか僕が言いたいことはこの動画にすべてまとめられている。

この動画は4分半ほどの短い動画だが、動画が見れない人は以下のサイトで同動画が文字に起こされている。

嫌なことがあると気分が落ち込んでしまうものですが、これは誰にでも起きる心理現象です。そんな「憂うつ」と精神疾患としての「うつ病」は似て非なるものだということを、わかりやすくイラストで説明したムービーが公開されています。What is depression? – Helen M. Farrell – YouTube

「うつ病」と「憂うつ」の違いをイラストで分かりやすく説明したムービー – GIGAZINE

 

この動画を見ればうつ病の見方が変わるのではないだろうか?

もちろん僕はこの動画を見たから「どや!偉い人がうつは病気だって言ってたからうつは病気だよ」なんて思考停止発言をしているわけではなく、それなりに鬱について調べたり実際にうつ病の症状に触れながら考えてきた。

そしてさっきの動画にたどり着いたんだけど、この動画を「うつは甘えだ」と思っているすべての人に見てもらいたい。

今はまだ鬱のことをよく知らない人が多すぎる。そんな人たちが軽い気持ちで「甘えてるだけじゃないの?」ということを言ってしまうと、鬱の人は「私が甘えてるだけなんだ…やっぱり私がダメなんだ。」と自分をさらに追い込んでしまう。鬱の症状の一つとして「受けるダメージを何倍にも増幅してしまう」ということがある。他人が放った何気ない一言は、鬱の人にとっては”殺傷力の強い攻撃”となってしまうこともあるのだ。

だけど鬱は実証するのが難しい精神的な病気で他人からは非常に見え辛く、社会の鬱に対する理解が圧倒的に少ないのが現状だ。僕だって身近に鬱の人がいなければ、今もまだ鬱についてよく知ろうともせず「ただの甘えだ」と言っていたのかもしれない。

メンヘラ叩きも同じ

メンヘラをやたらと叩く人も同じだ。メンヘラという名前がついたことでその名前が先行し過ぎて簡単に叩いている風潮があるが、メンヘラを厨二病と同じ感覚で叩いてはいけないと思う。厨二病はまあいい。あれは病気じゃなくてただの思春期あるあるだからだ。

それに対してメンヘラやうつ病の人を簡単に叩くべきではない理由は、「彼らの攻撃性の対象は自分自身へと向かってしまうから」だ。さっきも言ったがこちらが意図せずとも相手に対して批判的なことを言えば、言われた本人は「自分が悪い」と受け取り際限なく自分を追い込んでしまう。まあその姿がさらに「自分が悪いって言ってればいいと思ってるの?演技乙www」というような反感を買い悪循環に陥ってしまうのかもしれない。

というかメンヘラもメンヘラじゃなくて何か「病名」みたいな仰々しい名前があればいい。そうすれば簡単に叩けなくなる空気になるんじゃないかな?メンヘラに正式な病名があるのかは分からないけど、同じように精神的な病気で苦しんでいる人はきっと数字で表れているよりも遥かに大勢いる。

数字で表れているよりも遥かに大勢の人が精神的な病気に悩まされている

動画にもあった通り、こう言われている。

うつの人が助けを求めるまでに平均10年かかる。

つまり10年間助けを求めずに「自分が甘えているだけ…」と抱え込んで過ごしている”潜在的な精神病患者”が、統計に出ている患者数の他に大勢いるということだ。

今は投薬とセラピーというような“有効なうつ病治療法”があるにも関わらず、社会の理解がないため治療を開始し辛い空気がある。それが鬱という病気を潜在的なものにしている原因だろう。さらに鬱の人はその行動を起こすこともできない場合が多いため、「治療受ければいいんじゃない?」と提案するだけじゃなく、近所の病院を調べてあげるなど「最初の一歩」を手伝ってあげる必要がある。

「そこまでしてあげなくちゃいけないの?それは甘えじゃないの?」と考える人もいるだろうが、そこまでしてあげなければいけないのが鬱という病気だ。もちろん身近な人でなければそこまで親身に関わることはできないけど、逆に身近にうつ病っぽい人がいれば優しく手を差し伸べてあげることが大切なんだと思う。

うつ病という病気

僕が「鬱は病気だ」と考えるようになった理由の一つに、「症状が同じ」ということがある。

どういうことかと言うと、うつ病は日本だけじゃなく世界中に苦しんでいる人がいる病気だ。だけどものすごくたくさんの人が「同じ症状」で苦しんでいる。大勢いるうつ病患者たちの思考パターンや感情の表れ方があまりにも似通っているのだ。

世の中にはたくさんの人がいてそれぞれの考え方があって、個性があって性格があって育ってきた環境があって。その上でうつ病にかかった人の思考パターンは同じものになる。さらに鬱は感染する。これはまるで”風邪やインフルエンザのようだ”とは思わないだろうか?

現在の医学でもうつ病についてはまだ解明されていない。もちろん僕だってどうやって発症したりうつったりするのかよく分からない。だけどうつ病が脳に影響を与えることが確認されており、“病気だ”ということはもう医学的に認められている。

うつ病は特定の症状が現れるだけではなく、前頭葉や海馬の体積が小さくなるなど脳へ身体的な影響を与えることがわかっています。

それでもまだ「うつ病はただの甘えだ」ということが言えるだろうか。

さいごに

冒頭で紹介した記事を書かれた方の他の記事を拝見したところ、彼は彼なりに鬱で悩んでいる人の意識を変える助けになろうとあの記事を書かれたようで、今回こうして批判的な言及になったことを申し訳なく思っている。彼の言うことは僕も理解していて、鬱の人は考え方を変える必要があるのは事実だ。だけど、「病気だからそれができない」という部分をもっと重く考えるべきだということでこの記事を書いた。あとちょっと煽り気味なタイトルですいません、今回は多くの人に伝えたくてあえてこのような形にした。読まれない記事は存在しないのと同じだから。

…って言ってもどれだけの人に読んでもらえるか分からないけど、とにかく今回紹介した動画は純粋にできるだけ多くの人に見てほしい。なのでこの記事でも動画でもいいからシェアしてもらえると僕も記事を書いた意味があったと思えます。そしてうつ病で苦しんでいる人が気軽に治療を始められる社会になればいい。

ということで以上、うつ病は病気だという話でした。

   
コメント (3)
  1. 鬱病自体は甘えではなくただの病気だと思う。

    ただ、鬱病って周りの人も振り回されるし、場合によっては鬱病の人から酷いことを言われたりすることもある。そういうことで疲れ切った経験のある人はやっぱり鬱病の人にいいイメージは持たないわけだけど、そういう人に「それは鬱病のせいだからしょうがない、相手を恨むな」とか下手すると「鬱病の人だって辛いのにそういう事を言うのは理解がない」とか言う人がいる。

    こういう発言する人が鬱病経験者にもいるからなあ… 鬱病自体は甘えでなくても、鬱病患者やメンヘラはそれを理由に正当化する(と言うか辛い経験のせいでそこまで考えられてないだけかもだが)人も結構多い。それで傷ついてる人がいるのも忘れないで欲しいと思う。

    1. 通りすがりさんこんにちは。
      きっと鬱というかメンヘラな人に大変な目に合わされたのだと思います。
      僕も大変なことがたくさんあったのでお気持ちにはとても共感できます。

      僕も同じように酷いことだってたくさん言われ、それで傷ついたこともあります。
      まあ傷ついたからといって言い返すともっと大変なことになるんですが。笑

      通りすがりさんが仰るように、うつ病患者の中には「うつ病であることによって酷いことを言ってしまうのはしょうがない」と正当化している人もいるかもしれません。
      というか僕も辛い時期があり「うつ病である本人も辛いのかもしれないけどこっちだって辛いことがたくさんあるんだ」と思っていました。

      でもあるとき「うつ病の人の近くにい続ける限りこれは避けられないことなんだろうな」と思ったんです。
      うつ病の人も「変わりたい」とは思っているのでしょうが、変われないのがうつ病なんだと思います。
      だから僕が先に変わるか、もしくはその人の近くから離れるしかないと思いました。

      都合上離れたくても離れられない仕事関係の人なんかもいると思いますが、通りすがりさんがもしそういった状況なのであればそれは完全に通りすがりさんも被害者だと思います。

  2. 始めまして、こちらも記事を拝見させていただきました。
    批判、言及、ありがたいです。
    こちらの不勉強でだれかを傷つけてしまうのはとても悲しいので、
    記事の表現を変えることにしました。
    甘え→甘え「 られる側 」
    つまり、人間どおし( 特に日本人 )のコミュニケーションにおいて
    自分の言いたいことを言えずに、空気を読んでしまうことが多々あると思います。
    それを利用する人間も多いです。
    つまりは「 空気読めよ 」という暴力。
    その見えない暴力を受け続けて、生命力のなくなってしまった先に、鬱があるのではないかと。
    そう思うのです。
    これから僕のブログでは「 空気の読めない嫌われる人になろう 」と書き続けると思います。
    多くの批判を頂戴することを覚悟していますが、
    最初がサクラさんでよかったです。
    では、失礼します。

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