トマト狩りを毎日毎日エブリシングルデイ。真夏の暑い中ファームジョブは重労働。これはそんな真夏日を迎える少し前、初夏の頃にトマト畑で伝説を作った一人の男の物語である…。

 

伝説

第一章・はじまり

私は夏の初めにファーム仕事を探しにスタンソープという町に到着した。

アコモデーション(宿舎)が間接的に仕事を斡旋しているということだったので、宿泊しながら仕事の連絡が入るのを待った。

 

そして1週間ほど待った頃、初めてのファーム仕事の連絡が入った。

朝5時にいきなり部屋のドアを

ドンドンドン!ドンドンドン!
「仕事行くぞ!!!」

ええっ!?仕事って分かるの当日の朝!?wwwヾ(´¬`)ノシ
まあ一応「毎日すぐ仕事行けるように朝は起きといてね」みたいなことは言われてたけどもwwwwwwヾ(´¬`)ノシ

と5分で支度をしていざ初仕事へ。

 

ファームジョブ

初めての農作業は「トマトの苗の手入れ」

 

植えてあるトマトは苗によって育ち方が違う。

それらをある程度均等にするために、育ちすぎている背の高い苗をカットしトマトたちの身長を揃えるという仕事だ。同時に根元に生えた雑草も抜いていく。

 

メンバーは6人。

長いカマボコ状に膨らんでいる土壌の列を一人一列担当し、トマトの手入れをしながら進んで行く。

しかしこの長いカマボコ、とてつもなく長い。軽く百メートル以上前方に伸びていて、そこに数十センチ間隔で小さなトマトが植えられているのだ。さらにその列が同じように隣にいくつも存在しているのだから気も少し遠くなってくる。

 

まあ何事もそうだが、初めのうちは結構楽しいものだ。皆初めての農作業を楽しみながら仕事をしていた。だがそのうち農作業が重労働だということに気づき、黙々と雑草を抜いては背の高いトマトの苗をちぎって進む。

作業の姿勢は皆それぞれだが、四つんばいで膝をついて作業をしているものもいればヤンキーがローソンの前でアリンコと遊んでいるような姿のものもいる。

 

ひらめき

そんな中、ある男が突然閃いたように新しい姿勢を開発し始めた。この”姿勢”によって作業効率が大きく変わり、かつ身体への疲労にも関わってくる重要なものだからだ。

いくつか姿勢を試しては変え、試しては変え。

それを数回繰り返した後、カマボコ状に膨らんだ土の上に腰掛けるような姿勢、つまり座った形のまま片手で苗を手入れし、そのまま前方にずれていく。という形に落ち着いた。

私の目には彼の姿勢が確かに一番楽なように見えたが、皆はすでに他のことを考える余裕がないほど疲れていて彼のことをあまり気にしていないようだった。

 

そこで事件は起きた

そうして数時間。すでに何列かは終えている。

今回も同じように列の端、ゴールに辿り着いた。そしてまた同じように隣の列を引き返すようにして進むだけ。

もう何時間同じ作業を繰り返しているのだろう…。そんな顔で疲れきった皆が「…さて次の列に行こうか。」と腰をあげ、すでに作業を終えた列を振り返った。

 

 

と、その時!!

 

 

誰か一人がこう叫んだ。

「おい見ろよ!!

あの列だけトマトが全部へし折れてやがるぜ!!!」

 

 

その一人が叫ぶと同時に、皆の目は「トマトが全滅させられた一列」に留まった。

 

そのトマトが全滅した列を担当していたのは、つい先ほど新しく座りながら進むスタイルを考案した彼だった。

そう、座りながら進んでいたため、手入れをしたトマトを尻で踏み潰しながら次の苗を手入れしていたのだ。

その日から彼は「トマトキラー」と呼ばれるようになった。

 

 

そして当たり前だがそのファームを初日にしてクビになった彼は、次の仕事となるズッキーニ狩りをさせてもらうまでに数週間待たされましたとさ。

おしまい。

 

 

大事なポイント(人生において)

てかファーム仕事って簡単にクビになります(・∀・)笑

そもそも仕事が始まるときにちゃんとした契約がなされているわけではなく、当日の作物の様子を見て農家のオーナーが「今日は何人必要なんだけど、そっちのアコモデーションに働けるやついる?」みたいな感じで結構テキトーに召集されます(・∀・)

季節的に仕事量が安定してくれば毎日決まった仕事になるんですが、それまでに一度ファーマーに嫌われると大変です。

ファームは一つだけではないことがほとんどで、近くにいくつかある場所のうちどれかの仕事を回してもらえるのですが、アコモデーション側としてもファーマーに嫌われるやつを紹介したくないのでどこにいってもクビになるようであれば「お前にはもう紹介してやらね!」ってなります(・ω・)

 

しかも結構「あいつ移動のときのんびりしすぎ」みたいな小さい理由でクビになったりします。オーストラリアのクセに。まあそこは完全にオーナーの人柄によりますが。(-∀-)

 

ということで、ファーム仕事はそこそこ頑張ってる感を出しつつ上手くやりましょうヽ(´ー`)ノ笑